
昨日の「THE W」。何気にBGM代わりに流し聞きしていた。
正直なところ、「THE W」を一度も面白いと思ったことがない。
過去の大会も今回も、やっぱり面白くない。共感性羞恥のようなものを感じた瞬間にチャンネルを変えることもあった。誰とは言わないが今回もやっぱりその瞬間があった。
そんなんなら見なければいいんだけど、粗品の審査が聞きたくて見ていた。そして、やはり粗品を審査員にして正解だったと思っている。自分の中で大会全体の評価が「面白い」に変わった。
それは芸が面白いという意味での面白いではないが、ショーとして面白いという意味で変化した。海外の審査員が冷たく審査する素人参加番組のような面白さと言うか。
そんな粗品の審査をガチで怒っている層が居ることもエンタメとして面白いんだけど、そういう層の苛烈な熱量を見て、お笑いって界隈がどんどん縮小していく予感を感じたりもした。
THE Wの粗品審査員を見て思ったこと
THE Wの存在意義がそもそもわからない
ずっと前から「THE W」には違和感を感じているので、大会が出来た時から「不要だろ」と思っていたし、始まって数年たっても、相変わらず「つまらない」という感想しかない。
そもそもとして、お笑いは男女差がないジャンル。女性でも面白い人は売れているし、男性だからと言っても面白くない人は売れてない。実力主義の世界。
なのに、なんで女性のための大会みたいなのが必要なのかが分からない。現在進行形で売れてないなら、その女芸人面白くないんだよ。M1にしろR1にしろ、実力ある人は決勝まで行くんだから。なのになぜ女芸人というだけで賞レースを作ったのかが分からない。
賞金もM1と同じ1,000万円。謎でしかない。社会は性で差別するなとか言いつつ、女性の大会はありだというのは本当によくわからない。
なんのための何の大会なんだというのは未だに思っている。
自分なりの見方が少しずつ変わってきた
そんな感じで初回大会から違和感を感じながらも、前回ぐらいから、司会や審査員がどういう風にコメントするのか?という違う角度での楽しみ方をしている。
前回は「足こき」とうっかり行ってしまった司会の後藤さんが良かったし、勝負の分かれ目の一票を田中さんが入れなくてはいけないという悲運さがちょっと面白かったりもした。(後日のラジオでの泣き言が聞けることも含めて)
今回は、審査員粗品がずばずば切ってくれるだろうと期待していたし、案の定、ドンピシャで刺さっていて面白かった。この空気感の審査を待っていたんだよ!と。
気のせいか、他の審査員も真面目に審査をし始めていたようにも感じる。
芸に対するコメントをシッカリしないと自身の評価にも影響が出ると感じたのかもしれない。みんな、ちゃんとコメントしだしてい、お祭り的な緩い空気が賞レース感に変わってくれて本当によかった。
粗品起用は大正解だったと思う。
粗品審査をガチ叩きするつまらなさ
そんな粗品に対して猛烈に叩いている人たちがいる。応援している人が酷評されたからか何か知らないが、粗品を叩いている。
気持ちはわかるが、もう一歩引いて見れないのかな?と思えて仕方ない。
粗品が酷評したことで、むしろ救われたんじゃないか?
面白くないと世間が評価するかもしれない芸人を、粗品が切りまくったことで、言いたい事は本人に伝わったと溜飲が下がった視聴者も居ただろうし、酷評したことで「面白くない」よりも「粗品ひで~」へと印象が変わったはずで、むしろ救われたんじゃないか?
今までのTHE Wの感想は「面白くない大会」という一色だったんだはず。その方向でしか話題にならなかった。それはつまり女芸人がつまらないと言われているのと同意。
そこを今回は粗品がひどいとして目線が逸らされていることで助かっている人も多いのでは?
なんなら次回以降は粗品を納得させるような芸を披露できるのか?という別の対立構造も作れて、大会としても盛り上がりも作れてしまう。他の審査員も、粗品が汚れ役をやってくれるってことで引き受けやすくもなる。大会としてかなりいい方向で路線変更が利いたはず。
なのに、粗品のストレートな物言いを嫌い、言われた側のファンは寄ってたかって言った人を叩きに行くというムーブメントが顕在化している。
お笑いが好きならそういうムーブを気持ち悪いと思えないのかな?
そんなわけで…
ネガティブな感想は言ってはいけないみたいな空気が年々強くなっているが、それにしても潔癖すぎるとすら思っている。
面白いと思っている人だけが固まればいいとなると、内向きのエンタメになってしまい、長期的に見ればじり貧に向かう。それでいいんだろうか?
ある女芸人のファンが、その女芸人への批判的な意見を全部潰しに行くことは目先の得にはなっても、その女芸人の芸が磨かれることはないし、ファンが増えることもない。何か言えば叩きに来るとして腫れもの扱いになるのがオチ。
それが芸人にとってプラスなんかマイナスなのかわからないのかな?
何もお笑いに限った話じゃなくて、サッカーも野球も、批判する人を受け容れない、知らない人は知らないままでいい、好きと言う人としか話したくないという内向きの力が強くなっている気がする。
内向きの空気は最後に自分たちが損をする。ファンを増やすこともできないんだから、縮小する未来しかない。縮小するレベルが下がる。どんどんつまらなくなる。それでいいのかな。
この感覚はダウンタウンプラスにも感じている。
今のところ既存の人間関係の中でのコンテンツ作りなのがなんだかな…他ジャンル他分野と垣根なく交わることで発展し進歩するんじゃないかな?と。
スポーツ選手、ミュージシャン、文化人等々…化学反応を期待して他ジャンルと接点を持つことで発展するんじゃないかな?と思っている。
そう思うと、自分自身はなるべく批判に対してオープンであるほうがいいのかな。なんて思う。