たけし日記

アラフィフ男性の人生最適化メモ

母に残された時間が少ないかもと先生から連絡

母の入院先の病院の先生からの電話で起床。

「お母さん、飲み込む意欲もなくなりました」

これが意味しているのは、本当に残されている時間は短いよってこと。今会わないと会えなくなるよってこと。母に会わないままで終わりになって良いわけがない。ジッとしている場合じゃない。

大急ぎでレンタカーを借りて母のいる病院に向かう。

 

14時過ぎ到着。母が入院して約1年が経過しているのに初めて訪れた。面会室で母との面会。良い状態じゃないという事なので覚悟をして。

母の姿に涙が止まらなかった。強気で憎らしいところがある母が、やせ細り、ずっと眠っている。何も反応しない。目が少しくぼんでいるようにも見える。

「おかん。たけしやで!来たよ」

伝えてみたけど、反応がない。何度伝えても同じ。面談時間の30分。何も反応がない母の手をずっと握り、時々話しかけ、返事がないから消沈しを繰り返す。

去り際、目が開いてこちらを見てくれた気がする。俺と分かってくれたのかな…分かってくれたらいいな。

 

実家に戻り、その夜は実家で寝ることに。家の中が大変な状態になっているのかと思っていたけど、思いのほか変化なし。1年前の瞬間から止まったまま。そんな実家。

いつも母が寝ている部屋に布団をひいて寝る。

母はいつもこの静けさの中で寝ていたのか…寂しかったろうな…つらかったろうな…こんなはずじゃないとか思ったんだろうな…。それをじっと我慢していたんだろうな。

眠れずに近くの引き出しを何気に開けると、俺と弟の母子手帳。そして、昔の写真がたくさん入ったアルバムが出てきた。寝る場所から近い引き出しの浅い所にこれがあるってことは、時々見ていたのだろうか…。

 

俺と弟がこの世に命を宿した記録が書かれている母子手帳。初めてちゃんと見るかもしれない。

11月生まれの俺。6月に妊娠が分かり、月一の検診で俺が成長していくさまが記録されている。長年待ち望んだ待望の子供だったらしい。とても丁寧に書き込みがされている。何度も見ているせいか、ボロボロになっている。

アルバムの写真には生命力あふれる小さなころの俺と弟の姿。昔住んでいた家の中で撮った写真。俺と弟はウルトラマンのスペシウム光線のポーズばかりをしている。それをニコニコとみている母の姿もある。

おかんに何も恩返しができなかったな・・・と自分を責める気持ちに拍車がかかりながら、疲れがあったためか、眠りについていた。

 

なんでこうなったのか。なんで、こんな風にしてしまったのか。そんな事ばかりを思っている。