多読授業における読みの流暢性の発達についての研究

論文

「多読授業における読みの流暢性の発達についての研究」

項目 精読 (Intensive Reading) 多読 (Extensive Reading)
読書態度 読む内容を細かく分析しながら進める 全体を流れで読み、詳細な分析はしない
教材の選択 教師が指定した教材を使用 学習者が自由に教材を選ぶ
教材の難易度 高め(構文や語彙が複雑) 易しめ(辞書を使わなくても理解可能なレベル)
読書量 少量(断片的に読む) 大量(年間10万語以上を目指す)
読むスピード 遅い 速い
目的 文法・語彙の習得や文章構造の理解を深める 流暢さと読むスピードの向上、英語に慣れる
辞書の使用 必須 使用しない

多読が読解速度を向上させる効果的な方法であることが示されています。ただし、その効果には個人差があり、特に読解速度が一定の水準に達した場合、多読語数を増やすだけでは効果が見られないこともあります。そのため、多読の進行に合わせて学習者の総合的な英語理解力を向上させる指導が必要とされています。

精読と多読は互いに補完的な関係にあり、目標に応じて適切に組み合わせることで、英語学習の効果を最大化できると結論付けています。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/celes/48/0/48_257/_pdf/-char/ja

Fujita, Ken. 「多読授業における読みの流暢性の発達についての研究」. Reading Fluency Development in Extensive Reading Classes, 愛知学院大学, 2017.

参照記事
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